産科でのピルの副作用で心不全になる?

日本でもピルの使用が承認されたのは1999年のことです。

アメリカに遅れること、40年も経っていました。

それは、ピルの使用に慎重だったためです。

アメリカでピルが経口避妊薬として使われたのは1960年のことでした。

しかし、その時の商品はエストロゲンの含有量が9.85μgと多く、高用量のものでした。

そのため、心筋梗塞や狭心症になる人や、静脈血栓症を発症するリスクが高くなるという副作用もありました。

心筋梗塞が悪化すると心不全になることもあるため、「心不全になって死ぬこともある」といった怖さだけが独り歩きしてしまいました。

しかし、現在日本の産科や婦人科で使用されている経口避妊薬は、低用量か超低用量です。

その後開発が進んで、副作用を最大限に抑えて一定の効果が得られるエストロゲンの量が5μg、2.5μgと判りました。

現在は、エストロゲン含有量が5μg以上のピルを高用量、5μgのものを中用量、5μg未満のものを低用量と呼んでおり、経口避妊薬で高用量を使う事はほとんどありません。

心筋梗塞の原因となる血栓症の発症率は、ピルを服用していない場合でも1万人当たり1人いるとされています。

低用量や超低用量のピルを服用している人の血栓症発症率は1万人あたり2人と言われています。

しかしこの中には喫煙者が多く含まれます。

ピルを服用中は禁煙するようにと指導されるのですが、それを守れなかったことが血栓症を引きおこした大きな原因だと考えられます。

タバコを吸わず、低用量の商品や超低用量の商品を使う限りでは、副作用で心不全になって尊い命を落としてしまうというケースを懸念する必要性は、極めて低いでしょう。

しかしながら、医薬品ですので医師の診断を受けて医師に処方してもらうことが大切です。

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